公共コミュニケーション学会設立趣意書

  複雑かつ大きな変化に見舞われている近年の状況のもと、人々を支える公共という概念の重要さは増大している。公共については、さまざまな定義が為しうるが、公共の基礎を人と人による多様な情報交流に置くことは必要な論点である。このような認識を持ちつつ公共及び公共を支えるコミュニケーションについて、多彩な学術的あるいは実務的な議論が行われ、人々の持続的な幸せの実現への貢献を可能にすることは大きな意義を持つと考える。

以上に述べた課題意識を踏まえ、本学会は、公共に係るコミュニケーション及び隣接領域の研究者を集め、相互の交流と協力を促進するとともに、研究上も独自な成果を公表し、十分な発信を行うことを目指す。

さらに、本学会は、研究と実務をつなぐ架け橋として、行政・議会・大学・NPO・医療福祉・ソーシャルビジネス等に係る広報・コミュニケーションに係る実務者の参加を積極的に促し、多様な議論を行うことを目指す。

これらを実現するために、本学会は、一般に開かれた議論を重要なものとするオープンネットワークを尊重し、研究誌や研究会記録など知的コンテンツをオンラインで積極的に公開し、会員内外相互の関係形成を重要なものと位置づける。

本学会の学術活動及び社会活動に貢献していただける方々の、協力をさらに期待するところである。

 

 

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